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知っておきたい!お線香の作法・マナー お参り方

知っておきたい!お線香の作法・マナー お参り方

お気に入りの香りやいい香りのお線香をみつけた時、ぜひお供えをしてください。お線香は 香食(こうじき)と言い仏様のご馳走であり、自分自身や周りを清め、安らかな気持ちにせさます。また葬儀後にお悔やみのお報せを聞き、お宅へ訪問する弔問(ちょうもん)に行かれる時にも お線香をあげてお参りをします。そんな時にも慌てないよう お線香のお作法、弔問の際の注意点などをひも解いていきましょう。
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お線香をあげる機会

お線香をあげる機会と言えば ①お葬式などの祭壇、②毎日のお参りや法事 弔問でのお仏壇、③お墓 などがあります。

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1・葬儀(通夜・告別式)で使用するお線香

葬儀で使用するお線香は抹香といい お焼香で用いられる粉末状のお線香の事です。
また通夜・告別式の間に煙を絶やさないための渦巻き線香などもあります。

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2・お仏壇で使用するお線香

一般的なスティックタイプのお線香を使用することが多いです。香りも伝統的な白檀や沈香などの香りから フレグランス系の香りまで多種多様です。しかしお線香の「においが苦手」「マンションであまり煙がでない方がいい」などのお声も多くなり、香りの感じ方、好みも人それぞれとなり 「いいお線香」=「貴重な香木のお線香」という訳ではありません。

お参りに絶対的な決まり事はありません。ぜひお好みや環境に合わせてお線香を選んでみてください。
法事や命日など特別な日やご進物などは 従来の伝統的なお線香を使用する など使い分けてもいいですね。

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線香 尚林堂 茶花(少煙・黄) 茶花(超微煙・青)超ミニ寸 0101a090a 線香 奥野晴明堂 0(ゼロ)白箱 中バラ 0101a014a

住宅環境に伴い 煙の少ないタイプの人気も高まっています。こうしたタイプは香木の使用が少なく主に炭を使用しています。
そのためお線香自体 黒いものが多いようです。パッケージや説明文に「微煙」「少煙」と記載されています。また炭を使用している特性を活かし 消臭効果のあるものも多くあります。


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3・お墓で使用するお線香

主に杉の葉や小枝を乾燥させ粉末にしたものを材料にしたお線香です。素朴な自然な香りで、匂い線香の材料とされる椨(たぶ)よりも古くから使用されています。煙がかなり多いため 現代ではお墓で使用される事がほとんどです。また束になっていることが多く まとめて火をつけて使用します。(霊園や寺院によって お線香の焚き方に違いがあります。屋内の霊園などでは普段ご自宅で使用されているお線香を使用されることもあります。事前に確認されると安心です)もちろん屋外のお墓でもお気に入りのお線香をお使いいただいて全く問題ありません。

基本的なお線香の上げ方

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どのようにお線香をあげていいか分からないとのお声をいただく事があります。
宗派がわからない場合や 明確なルールを特に設けていない宗派もあるため ご自分の宗派の上げ方や基本的なお線香の上げ方で問題ありません。ただしお線香をあげる際は直接ライターでつけるのではなく ロウソクから火をつけましょう。お線香を複数本持っている場合はまとめて火をつけます。
宗派によって違いはありますが普段のお参りの際は 基本的なお線香の上げ方で問題ありません。

  • 一般的なお線香の上げ方
  1. お仏壇の前に座り仏様に一礼
  2. マッチでロウソクに火を灯し お線香に火をつける
  3. お線香を持つ手と逆の手で軽く扇ぎお線香の火を消す(息を吹きかけない)
  4. 香炉にお線香を立てる(本数・立て方は宗派によって異なる場合があります)
  5. 手に念珠をそえ おリンを鳴らしてから深く一礼する
  6. ロウソクの火を手で扇いで静かに消す(息を吹きかけない)
  • 宗派ごとのお線香の本数など
宗派 本数 立てる/寝かせる
天台宗・真言宗 3本 立てる 仏様側に2本.png
臨済宗・曹洞宗 1本 立てる 真ん中に1本
日蓮宗 1本または3本 立てる 仏様側に2本.png
浄土宗 1本から3本

1本~複数の場合 立てる

真ん中を折って寝かせる

浄土真宗 指定なし 寝かせる

弔問の際のマナー

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弔問とは亡くなった方のもとを訪れご遺族にお悔やみを伝え最後の別れをすることです。
ごく親しい間柄であれば報せが来て駆けつける事もありますが 一般的には お通夜、告別式などに参列する弔問となります。葬儀に参列できなかった場合には後日ご自宅に伺うこともあります。

  • 弔問に行くタイミングって?
    亡くなった直後は葬儀のご準備などご遺族はとても多忙になります。心労の多いご遺族に負担をかけないよう配慮することはとても大切です。ご遺族が真っ先に知らせてくれるような親しい間柄であれば すぐに駆け付けて悲しみを共有しますが 通常は先方が指定するお通夜、告別式の会場・日時を守って弔問します。葬儀後の弔問になる場合は 必ずご遺族の都合を優先して日時を決め、弔問するようにしましょう。


注意点

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先方の都合を聞かずにいきなり訪れるのはタブーです。
必ず電話などでアポイントを取りましょう。先方が辞退される場合はそれに従い 香典やお供物を届けるなどご遺族に負担をかけないようにすることが基本です。

  • 詳しい死因を聞かない
    ご遺族からお話しがあれば悲しみを共有しますが 弔問する側から立ち入ったこと(病気や最後の様子など)を聞かないように
  • お悔やみの言葉に「重ね言葉」を使わない
    重ね言葉とは 同じ言葉を繰り返すものを指します。厳密なルールはありませんが 気にされる方もいますので使わない方がベターです
    例:重ね重ね くれぐれ ますます 度々
  • 長居は避ける
    ご遺族に気を使わせないよう、短めに切り上げます。もちろんご遺族が話し込んでいる場合は 無理に切り上げる必要はありませんが 自分が話し込んで長居することのないようにしましょう
  • 焼香や線香をあげるマナー
    宗派や地域によって作法が違う場合があります。事前に確認しておくと安心です。ただし地域のしきたりなどわからないからと言って ご遺族に尋ねることのないようにしましょう。そういった場合は 弔う気持ちが大切ですので 焼香の回数やお線香の本数が違うからと言って失礼にはあたりません。

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毎日のお参りなど普段お使いいただく時には 細かいマナーは必要ありません。
法事や法要、ご葬儀に行かれるときなど、少しかしこまった場所では知っておくと 慌てずに安心できます。
大切なことは 仏様や故人に感謝を伝える気持ち、ご遺族の気持ちに寄り添う想いです。

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